大同生命江坂ビルのアトリウム植栽がすごいと思う理由
新御堂筋沿い、江坂駅前にガラス貼りの大同生命江坂ビルがあります。そこの1,2階はアトリウム空間となっていて、市民やオフィスで働く人の憩いの場となっています。今日、近くを通ったついでに久しぶりに見てきました。
大同生命江坂ビルアトリウムは、1972 年に建設されたオフィスビルの1・2階の空間に一辺 50m四方、高さ 17mの規模の、本格的な植栽が実施されたアトリウムである。この大空間は、自然の山野のイメージをめざして照葉樹林帯の風景が再現され、オフィス来場者の憩いの場と同時に近接する江坂公園と連結して市民の交流の場として計画され、竣工後32年を経た現在、新鮮さを失わず、植栽に関するきめ細かな維持管理のもと緑豊かな空間を形成している。
ここでは、太陽光の入射率、雨雪の流下、通気、植栽樹木形状等を考慮して、周囲をガラスの片屋根形式として必要な照度を確保し、①環境の厳しい建物内植栽のための事前の植物養生措置技術、②植物の必要照度を陽樹で 5,000 ルクス以上、陰樹で 1,000 ルクス以上、南面で 30,000 ルクス以上を確保しつつ、光のシミュレーションによる植物配置の実施、③空調による温度湿度のきめ細かなコントロール等による人と植物の調和ある室内環境の設定、などのアトリウム緑化技術が評価された。また、施工後32年を経て、灌水システム、土壌の保全、温湿度・風力の調整及び日照のコントロール等、アトリウムの維持管理全般において計画的かつきめ細かく行われ、今日まで緑豊かな良好なアトリウム空間が維持されている点が高く評価された。
<都市緑化機構 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール受賞作品の受賞文より>
32年経過とありますが、今は2015年ですので、43年経過ですね!これだけの植栽を維持するにはかなりのランニングコストがかかっていると思います。日々のメンテナンスだけではなくて、植替え作業もあるでしょうし。建築当初に企画設計された方はもちろんですが、それを継続されているのがまたすごいと思いました。さらに、屋内空間でありながら大半の植物は熱帯樹木ではなく和木という点がすごいです!日々植物を扱っていると、和木を室内で育てるのは大変ってわかるので普通は敬遠したくなるところだからです。光量不足、湿度不足、温度管理、散水調整、土壌調整、雨が当たらないことによる葉の汚れや害虫対策等、見事に克服されているように思いました。
江坂駅からこのビルを抜けて、一直線に江坂公園へと続くこのアプローチもまた素敵です!
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