室内の観葉植物をすぐに枯らせてしまう人に伝えたい長持ちのコツ<土・植替え 編>
観葉植物を枯らせてしまう原因のほとんどは、以前の記事で書かせていただきました設置場所と水やりです。今回の話題は土と植替えですが、実はこのことが植物の枯れる直接の原因になることはほとんどなく、気を付けなければならない重要度としてうんと低くなります。しかし、植物を長持ちさせるために、設置場所と水やりがクリアーできた次のステップとして知っておきたいポイントとなります。
園芸用土の組み合わせ
園芸用土には、赤玉土、鹿沼土、ケト土、桐生砂、富士砂、腐葉土、ピートモス、バーミュキュライト、パーライトなど様々な種類があります。鉢植えの用土として用いる際、これらを組み合わせて使います。最も基本的な組み合わせは、赤玉7+腐葉土3ですが、室内で利用する土には腐葉土の代わりに虫が出にくいピートモスを用いるのがオススメです。さらに一点追加するとしたら、土の酸性化に対応して、アルカリ性の苦土石灰かヤシ殻活性炭を加えたいところです。或いはわざわざ自分で配合しなくても、観葉植物の土、菊の土など、最初から目的別に配合された土として売られていますので、それでも十分かもしれません。
観葉植物の植替え
実際売られている観葉植物が最適な土に植えられているかというと、決してそうではなく、採算優先で見えない部分にはお金をかけず商品化されている気がします。だからといってわざわざ植替えをしなければならないものではないのですが、とにかく目の前の、この鉢植え植物を大事に育てたいというなら、植え替えるべきでしょう。
それはそうと実際植替えの必要があるのは、数年経過して、鉢が根でいっぱいになり根詰まりを起こしてきた場合です。基本は今の鉢よりひと回り大きな鉢に植え替えます。根を細かく分枝させるために、鉢は急に大きくし過ぎないこともポイントです。もし鉢を大きくしたくなかったら、冬場を除いて大概の鉢植えは大きく根を切っても大丈夫ですので、外側の根を切って元の鉢の新しい土を入れた所へ戻します。要は、新たに根が伸びるスペースを作ってあげたらいいのです。
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