植物を育てている植木鉢の土が減る理由と対処法
昔、植物は土を食べて大きく育つと考えられていました。それは誤りと言ったのが、ヤナギの実験で知られているベルギーのファン・ヘルモントという人です。1640年頃ということですから、日本では江戸幕府ができた頃のことです。そのヤナギの実験とは次のようなものです。
質量を測定した乾燥させた土(91 kg)を鉢の中に入れ、そこに質量を測定した柳の苗木(2 kg)を植えました。それから彼は柳に対して雨水以外のみを与え、5年育てました。その結果、5年間で柳は約70kgも増えたにも関わらず、土の量はわずか100gしか減少していないことを示しました。この結果から、「植物は土を吸収しているのではなく、水だけできている」と主張します。元来、彼は「水こそ全ての物質の根源である」と考えており、この実験は自身の説を証明するものだと考えたのです。
植物の生育には二酸化炭素が必要であり、ファン・ヘルモントの解釈は間違いだったわけですが、この実験は植物生理学の嚆矢として後々まで語り継がれることとなりました。
(http://mayorofsimpleton.seesaa.net/article/415118513.html より引用)
ちなみに、彼が測定誤差と考えたわずかな重さの土の減少は、後に窒素、リン酸、カリウムなどの微量要素であったと言われています。そして、植物は二酸化炭素を吸収して光合成をすることは、19世紀になってようやく明らかにされました。他の科学技術の進歩等と比べたら意外と最近のことなんですね。
前置きが長くなりました。
植物を育てている植木鉢の土が減る理由は、植物が土を吸収しているからではありません。わずかに微量要素の減少はあるでしょうけど大きな要因は、水遣りのたびに少しずつ鉢の下から土が流れていったり、最初ふわっとしていた土が少しずつ圧縮されていっているだけと思います。
そう考えると、単に減った分の土を上に足すより、植え替えをしてあげた方が通気性も増し、根のため植物のためにいいことがわかりますね。でも、何もしないよりは上に土を足すだけでも、見た目のバランスは良くなりますし、減った微量要素の補給にもなっていいのでしょうけど。
余談ですが、育てている植物によったら、逆に土がどんどん上がってきて、土が増えているように見える場合もあります。それはストレリッチアなど、根が太く芋のように育つ植物ですから。
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