病院にこそインテリアグリーンを!
病院では、多くの患者さんがグリーンを見て安らぎを覚えることでしょう。特に外に出られない入院患者さんにとっては、インテリアグリーンはとっても貴重な、身近な緑です。病院にこそインテリアグリーンが必要と思います。それもフェイクではなく、室内でも力強く生きている、本物の植物が。
何を根拠に!とは思っていましたが、「病原菌を運ぶから??病院には観葉植物は置かない方がいい」みたいなことが言われた時がありました。あちらこちらの病院で観葉植物が設置されなくなっていきました。それでなくても、「観葉植物は根付く(→寝付く)からよくない、お見舞いには生花を」みたいなことが言われていたので、またかよって感じでした。その生花までも、最近ではよくないということになっていますが・・・ちょっと調べてみたら、関西では約4割の病院が、関東では約2割の病院が生花持込禁止なんですって。見解はバラバラのようです。
ある論文によると、次のように書かれていました。
花瓶の水や鉢植え植物には数多くの細菌がみられるが、これらが正常免疫の患者の病室などに置かれていても感染の危険性が増加することはない。外科患者を対象とした研究では、花から同定された細菌が術後感染に影響しないことが観察されている。同様の結果が鉢植え植物の細菌に注目した研究でも得られている。
ただ、次のような記述もありました。
花瓶の水が稀にしか交換されていないと細菌数の数が多くなることが示された。花瓶の水の主な病原体はグラム陰性菌であり、緑膿菌がもっとも頻回に分離される病原体であった。
さすがに、免疫不全患者のいる病棟などでは避けておいた方がいいでしょうが、その他多くの一般病棟では問題ないようですね。先日、某大学病院で観葉植物が院内の各所に設置されているのを見ました。もう大きな病院には置いてないものと思っていたから、安堵を覚えました。
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