室内は明るいようでも暗い、それでも観葉植物は種類によって大丈夫です!
観葉植物の中でも、ドラセナの青ワーネッキーやサトイモ科のパンドラなどは耐陰性が強く、ある程度暗い部屋でも大丈夫です。一方、ベンジャミンやクロトンなど光を好む観葉植物は、明るい部屋に置いてあげないとうまく生育してくれません。室内に設置する観葉植物を選ぶ際、明るさに応じた植物を選ぶ必要があるのです。
明るい、暗いといっても曖昧ですので、明るさの単位であるルクスでみてみましょう。一般的な蛍光灯照明の事務所で約500ルクスです。主要な観葉植物の生育限界と言われています。しかしそこでは生長を目的としているのではなくあくまで観賞用ですので、衰弱しないのであればその光でも十分ではないかと思います。一般家庭の外の光がほとんど入らない部屋では普通に照明を付けて300ルクス程、浴室や洗面では150ルクス程。そこそこ耐陰性のある植物しか適さないということです。一方、曇天時の屋外では1万~3万ルクス、晴天時の真昼の太陽光では10万ルクスもあります。屋外は室内と比べて桁違いに明るいのです。ですから逆に、室内でも外の光が入るところは、強光が苦手な植物では葉焼けをおこしてしまうので注意が必要ということです。
最近は照明にLED電球が使われることが多くなってきました。LED電球は植物が光合成を行うのに必要な波長の光を出していないそうです。電気の消費が少なく環境にはいいのに、悩ましいところです。
ついでに明るさに応じた水やりの違いですが、ひとことで言えば 明るい所は多く暗い所は少なく となります。もう少し正確に言いますと、明るい所ではいっぱい水をあげてもすぐに吸収して乾いてきます。その勢いで植物は水を必要としているのに、追加追加でやられないと、水枯れを起こしてしまいます。水やりの際、受皿に水を貯めとく位の方がマシということです。逆に暗い所はなかなか乾きません。乾いてないのに次々に水をやっていたら根腐れを起こしてしまいます。一回たっぷりとあげたら完全に乾くまで10日かかろうが1ケ月かかろうが、追加で水をあげないことです。水やりの量(間隔)も設置場所によって桁違いに違うのです。
関連記事
-
木陰の植物置き場の一長一短 ~藤棚のあゆみ~
会社を始める前から、ここには藤棚がありました。観葉植物を扱い温室が必要となったと …
-
観葉植物リースと言うのが多数派ならそれでいいか、レンタルでも
観葉植物の手入れをしていたら「それ、リース?」って聞かれることがよくあります。で …
-
神戸国際会館屋上の SORA Garden へ行ってきた
言わずと知れた西畠清順氏がプロデュースした庭園です。前々から行ってみたいと思って …
-
草刈りとちょっと剪定、祝い花配達、観葉植物の撤去処分
定期的な観葉植物メンテナンスの仕事は予めわかっていることなので、なるべく月初から …
-
形が悪くなった観葉植物のメンテナンス
今日は観葉植物が伸びて形が悪くなってしまった場合や、葉が傷んでしまったりと見た目 …
-
屋内の観葉植物の葉が汚れる理由と防虫対策
屋内の観葉植物の葉が汚れる理由は、一言でいえば外にある植物と違って雨に当たらない …
-
観葉植物や花も、プランターや花壇も、お庭も、すべてお任せを!
観葉植物レンタルを始めて30年。やはりいちばん得意なのは鉢植えの観葉ですが、プラ …
-
手間がかからず枯れにくい観葉植物の種類は結局何か-3
このシリーズ1 、及び2 と併せてご覧ください。 今回は、ドラセナ スルクローサ …
-
2023.3
あっと言う間に、二月も逃げてゆきました。杉花粉の飛散も始まり桃の節句を過ぎると啓 …
-
オーガスタの葉っぱは無理やりでも開けた方がいい
観葉植物の中でも人気のあるオーガスタ。バショウ科ストレリッチア属、マダガスカル原 …
- PREV
- 近江富士に登ってきました
- NEXT
- 花を使わないガーデニング、カラフルな葉っぱで勝負